2019.07.16

大和郡山考(1)

私は奈良県の大和郡山市で生まれました。父が銀行員であったため転勤が多く、住んでいたのは7〜8年しかありません。故郷ではあるのですが、懐かしいと思う気持ちが薄く、その分客観的に見てしまいます。もちろん悪い町ではありません。交通の便もJR、私鉄、高速で車と、いくつか手段を選べるので、一人住まいの母親の元には月に二回ほど様子を見に行きます。ただ、多感な小学生高学年から高校生までを過ごしていないので、ふと物足りなさを感じる時があります。何か気づいたことを書き留めれば、自分の立ち位置も変わるだろうと考え、思ったままを書いていこうと思います。

奈良に美味いもの無し。よく聞いた言葉です。

大仏など、黙っていても観光客が来る。その為粗悪な食べ物を出しても、もう二度と来ない客だから構わないということだったと思います。しかしいつからでしょう。奈良町などが雑誌に載るようになり、西宮にはかなわないでしょうが美味しい所もできて来ました。大和郡山にもこれならという店がいくつかあります。

ここは野菜が美味しいカフェです。 大和野菜のランチというのがおすすめです。公的な補助が出ている施設と聞きましたが、そのせいでしょうか。550円はびっくりです。付け合わせや他のメニューは学校の給食のような雰囲気もありますが、この野菜だけは別物です。これだけでもわざわざ行く価値はあると思います。

柳町商店街の中にあります。
料理の見た目はなんですが

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2019.07.09

待合室の本(2)へたも絵のうち

明治、大正、昭和と活躍され、「画壇の仙人」と呼ばれた熊谷守一さんの自叙伝です。私は知り合いの方に教えていただいて知ったのですが、ユニークな色使いに思わず微笑んでしまいました。初期の作品も力強く、引き込まれるのですが、晩年のものは無駄を省いた抽象画のようで、かといってしっかりと隅々まで神経が配られていて不思議な感じがします。

ご本人は淡々と書いていますが、そこここに他の人にはない特異な才能を感じます。腕時計に興味を持ち、時計職人並みに分解修理に精通したことや、楽器を演奏するだけでなく、何年も数学的に和音の響きの研究をしたことなど、絵から受けた印象と全く違っていて驚きました。

ただ飄々としながら、心の葛藤、闇についても書いておられます。貧乏の最中、子供を病気で失った時でも、どうしても絵が描けなかった。周囲からいくら言われても、書く気が起きなかったと言われています。はたから見れば随分と歯がゆいことだと思いますが、芸術というものの残酷さはその辺にあるのでしょうか。プリンスやマイケルジャクソンといった才能のある人たちが、半ば自死のような形で亡くなったことを考えてしまいました。

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2019.06.08

待合室の本(2)激変!日本古代史

著者はルポライター。故郷の遺跡保存委員会に選ばれたのがきっかけで、古代史にのめり込むようになったそうです。たくさんの本を読んでいるうちに訳がわからなくなってきた、というのは非常に共感できます。古事記と日本書紀だけではいかようにも解釈できるので、原点に戻ろうと考えたそうです。奈良の纏向遺跡、吉野ヶ里、伊勢神宮。各地の発掘に携わった人達に話を聞いています。そして著者が影響を受けたという大山誠一さんの仮説を多く紹介しています。この方の著作は私も読んだことがあるます。聖徳太子はいなかったなど、先鋭的な仮説を立てられていて、その為か、私の好きな直木孝次郎さんなど本流の学会からは批判も受けているようです。

専門家ではないのでかえって読みやすく、それでいて古代史のいろいろな謎に迫っていて面白かったです。

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2019.06.03

徳島への道(1)

徳島への道は少し遠いです。それは心理的な面も含めてです。私は舞子からバスに乗るのですが、友人に言わすと、待合室が寂しいので時間がかかっても三宮から乗るといいます。空港や新幹線の駅では、これから行く場所への期待が高まる雰囲気があります。舞子のバス停にはそれが無く、代わりにそこはかとない寂寥感が漂っています。バスに乗ってしまえばそんなことはなく、1時間と少しの快適な時間です。徳島駅から大学までは、バスに乗り替える必要があるのですが、私は出来るだけ鉄道を利用します。しかしこれは私の大学時代からなのですが、列車の本数がなく3,40分待つこともしばしばです。今回も途中の分岐駅までの列車はあったのでそれに乗り、後は30分ほど歩きました。

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2019.05.21

待合室の本(1)ZINE

ZINE(MAGAZINE からこう呼ぶそうです)をご存知でしょうか?自分で作る方も多いですが、印刷してきっちり製本したものもあります。同人誌と思ってもらってもいいと思いますが、より広く発信されているようです。私はアナログに直したWebページと感じました。この関西のイングリッシュティールームを紹介したZINEは簡単なもので、おそらく印刷してホッチキスで止めた自作品だと思います。雑誌と比べると情報量は少ないのですが、読みやすく丁度いいボリュームではあります。私の行ったことがある場所がいくつかあったので、すぐに買いました。

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2019.04.24

歯磨き作って億万長者

以前に購入して読んでいなかったものです。歯磨き粉の成分を調べ始めたので、内容に興味が出てきました。ただ歯磨き粉を題材にはしていますが、株主とは何かとか、ものの値段はどうやって決まるのかとかを分かりやすく説明した児童書というのが、本書の本質のようです。1971年の出版ですが、人気があるらしく、原題(The Toothpaste Millionaire)で検索すると、かなりの数がヒットします。ただ私には読み進めるのに努力が要りました。訳文であるせい?わかりません。そう言えば「チーズはどこへ消えた」も読み終えるのに苦労した覚えがあります。多分私にはこういうビジネスの話を理解するのが苦手なようです。ただ、小麦粉とコーンスターチと重曹で歯磨き粉を手づくりするというのは面白く、どんな味になるのか想像が膨らみます。

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2019.03.10

京都にて

高校時代の友達と三人で。三井家別荘を皮切りにお茶、踊り、食事と満喫しました。かわいい舞妓さんでした。

 

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2019.02.24

大和郡山のお蕎麦

奈良に一人住む母は、元気ではいるのですが、何人かのヘルパーさんに来てもらっています。日頃の食事はなかなか手の込んだ料理です。けれども私が行くと、外出がしたいのか、寿司や肉を食べたいと言います。車で行っていたので、歩いてでは遠くて行けない蕎麦屋さんに行きました。ここは遠くからも人が来られる美味しい店で、ミシュランにも載っているそうです。私はそんなにグルメではありませんが、蕎麦の瑞々しい香りは、冬でも私にせいろを選べばせます。

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2019.02.19

違う角度から歴史を見るテレビ

NHKの大河ドラマ「いだてん」を毎週楽しみに見ています。視聴率は悪いそうですが、私はオープニングでぼんやり子供心に覚えがある、東京五輪の映像を見るとワクワクしてきます。番組の中で興味深かったものが天狗倶楽部です。スポーツ愛好家の団体で、明治、大正、昭和と実在したものです。人気があって雑誌にも載り、当時の早慶の学生もいたとか。生田斗真演じるメンバーの一人が女子学生といちゃついているシーンを見ると、現在の大学生のサークル活動のようなものだったのかと思わされてしまいます。明治という堅苦しい印象があった時代が、今と変わらない気がして親近感が湧きました。もうひとつ印象に残ったのは辛亥革命の際、東京高等師範学校に留学していた清国留学生達が、校長の嘉納治五郎のもとに押しかけるシーンです。ドラマで辛亥革命を耳にするのは初めてですし、留学生のことも知りませんでした。その頃の革命に対する日本の世論についてなど本での知識もないのですが、祖国の混乱に不安を覚える学生達を見ると、少しイメージが湧いて来ました。この番組は、現代に置き換えても違和感のない空気を感じられて面白いですよ。

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2019.02.08

英単語の覚え方

妙なテンションが続いています。ことの起こりは、挫折していた英検を受けようと思ったことから始まります。前回落ちたのは、英作文で点が取れなかったこと、英文読解に時間がかかりすぎることなどいろいろあるのですが、単語力のなさは決定的でした。さてではどうやって覚えようと思っても、機械的な暗記では楽しくないし、第一また直ぐに忘れてしまいそうです。中高生の時はどうしてたのかなと考えて、そう言えば書いて覚えていたなと思って試すことにしました。ウロ覚えの単語を調べては記憶に残りそうな例文を選びます。スマホはたくさんの候補を見れるので便利です。あとはひたすら書きます。するとどうしてなのでしょう?やけに気持ちが上がる気がします。書くという行為がリズムを生むのか、違う言語が頭をシェイクするのかよくわかりません。でもなかなかいい感じなので、しばらく続けようと思っています。英単語でこれなら般若心経ではどうなる⁈

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