2019.01.16

食後すぐの歯磨きは本当によくないのか?

テレビやウェブ上で、食事をしたあとすぐに歯磨きをすると危険だという記事をよく見ます。食べ物の酸によって歯が柔らかくなっているので、その時に磨くと歯を削ってしまうという主張です。そうなのでしょうか?確かに食後30分ほどの唾液の酸性度は上がっています。ただその時溶けだしたカルシウム分は、その後唾液から歯に戻ります。その間の歯のダメージをリアルタイムで観察したという論文は見たことがありません。ワインや酢が歯に悪いというのであれば、直接当たる前歯の前面がやられそうですがそんなこともありません。結局食べ物で歯が溶けるというのは、イメージの問題ではないでしょうか。虫歯が始まるのは、歯と歯の間にできたヒビ、そして歯ぐきの際にベットリと着いたバイオフィルムの下です。この二つを防ぎながらフッ素を浸透させるためには、昼食後の歯磨きも重要です。食後は唾液量が多いのでフッ素濃度が下がる恐れがありますのが、限られた時間しかないのであればしょうがありません。私は患者さんに、最低朝晩二回しっかり磨いていただければ大丈夫なような口の中にしたいと話していますが、口臭に関しては、お昼の後にも磨いてもらえればありがたいと思っています。